矯正のブラケット装置を飲み込んでしまったら、どうしたら良いのか?
矯正装置のブラケットが治療中に外れることは珍しくありません。そして、そのブラケットを飲み込んでしまうことも良くあります。
体内に消化できないものが入るので心配に思う方も多いと思いますが、便とともにブラケットは排出されます。
飲み込んでしまったら、通院中の歯科医院に連絡して指示を仰ぐようにしてください。
ブラケットが外れる理由は?歯科医師の責任?
ブラケットが外れる理由には大きく分けて2種類あります。原因が、歯科医院側にあるケースと患者さん側にあるケースです。
原因が歯科医院にある例
- ブラケットを装置する接着剤が弱くて外れる
- ブラケットを装置するやり方が悪くて外れる
- しっかりとクリーニング、エッチングせずに装着したために外れる
原因が患者さん側にある例
- ブラッシング(歯磨き)の仕方が正しくない
- ブラッシングが強すぎる
- 固いものを食べる
- 手や舌で触りすぎる
- 歯ぎしり
- 食いしばり
原因として考えられることをできるだけ挙げるために上記列挙しましたが、実際には、歯科医院側の原因でブラケットが外れることはほぼありません。患者さん側の原因でブラケットが外れることがほとんどです。中でも、「固いものを食べて取れてしまった。」「ブラッシングの仕方が悪くてブラケットが取れてしまった。」という方が多いです。歯科医院の責任だ!と突っ走り、興奮して医院にクレーム電話でも入れてしまうと本末転倒です。冷静になり、状況を担当医に説明するようにしてください。
飲み込んだら、まず何をすれば良いのか?
取れてしまったブラケット矯正装置を誤って飲み込んだら、まず通院中の歯科医院に連絡をしてください。担当医が、状況を確認して、今後の対処方法について説明してくれます。
痛みや咽たり(むせたり)するようなことがある場合は、消化管、気管上部にあることが疑われるためレントゲン撮影をする可能性もあります。
身体への悪影響は?
多くの場合が、問題なく体外に排出されます。排出されるまでは1〜2日ほどかかります。