結婚式を機に、矯正治療を始めようと思う方も多いはず。しかし、結婚式を控えた上で矯正治療を始めるとなると「もしも結婚式前までに矯正治療が終わらなかったら?」「装置をつけたまま結婚式に参加することになるのでは?」と不安になる方も多いと思います。では、結婚式の時に素敵な歯並びで挑むためにはどのタイミングで始めるのがベストなのでしょうか?また、現在矯正治療中の方は何をしたら良いのか?をご紹介します。
目次
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【結婚式の予定あり】これから矯正治療をしようかと検討中の方
- 1-1. 一般的な矯正の治療期間は2~3年
- 1-2. 矯正を始めるタイミング
- 1-3. 解決策は最初から目立たない装置を選ぶ
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【現在、矯正治療中の方の解決策】
- 2-1. 矯正装置の付け外し
- 最後に
【結婚式の予定あり】これから矯正治療をしようかと検討中の方
1-1. 一般的な矯正の治療期間は2~3年
矯正の治療期間には個人差がありますが、平均約2〜3年と言われています。
歯医者に行って、じゃあすぐに治療を開始しましょう!という治療ではなく、矯正治療は治療前に十分なカウンセリング、精密な検査、治療計画の説明等、事前の準備だけでも多くの時間を要します。
結婚式を挙げようと決めてから矯正を開始するとなると、結婚式当日までに治療を終えることは難しく治療途中に結婚式を迎えることになるパターンが多いです。
今後結婚式を挙げる予定がある方は、少しでも治療期間に余裕を持てるよう早めに受診することをおすすめします。
1-2. 矯正を始めるタイミング
結婚式の時に素敵な歯並びになるにはいつ頃から始めるのがいいのでしょうか?
「結婚スタイルマガジン」さんが2018年におこなった、“入籍から結婚式までの期間”のアンケート調査の結果によると3ヶ月〜半年未満が33%で一番多い結果となりました。
「結婚スタイルマガジン」さんのアンケートページ
https://www.niwaka.com/ksm/radio/wedding/ready/plan/06/#anc01
入籍して結婚式の準備を始める段階で初診カウンセリングに行くのでは、結婚式の時にまだ歯を動かし始めている段階かもしれません。
歯医者さんや個人個人の歯並びの状態にもよるのですが、歯科矯正は思っているよりも時間がかかります。
もっと早く始めていたら…と後悔しないように、早めにカウンセリングに行く事をおすすめします。
1-3. 解決策は最初から目立たない装置を選ぶ
そもそも一時的に外す装置は笑った時に見える装置なので、最初から目立たない装置を選択する方法もあります。
裏側装置
矯正器具を、歯の表側ではなく裏側につける装置です。目立つ上側だけ裏側で下は表側、上下とも裏側など選ぶ事も可能です。裏側は表側よりも価格が高い場合があり、見えにくい分歯磨きもしにくくなる、舌が当たり慣れるまでは発音がしにくい、というデメリットがあります。
ただ、結婚式の時だけ外すのは…という方は、つけたままでも目立たない裏側装置を選択してみるのもいいかもしれません。
マウスピース型矯正装置
名前の通り、マウスピース型の矯正装置です。ご自身で取り外しが出来るので、結婚式の日は外して参加する事も可能です。マウスピース矯正は1日20時間以上つける事で歯に矯正力をかけていくので、外している間は矯正力がかかりません。また、歯も動いてしまいます。なるべく外している時間を長時間空けないようにする事が大切です。ご自身が自由に着脱できるので、歯磨きをしやすいという事はメリットですよね。
2. 【現在、矯正治療中の方の解決策】
2-1. 矯正装置の付け外し
治療途中に結婚式を迎えることになる場合に一時的に装置を外すことは可能なのでしょうか?
歯医者にもよりますが、ご自身の結婚式には装置を外してくださる歯医者は多いでしょう。
患者さんは「装置をつけたままでもいい」とおっしゃる場合も稀にありますが、より素敵な歯並びの笑顔のために、外すか外さないかはご自身が後悔しない選択をしてもらえるといいでしょう。
一時的に矯正装置を外すデメリット
もともと、矯正装置は治療が終わるまで外れないよう歯にガッチリと固定するため、一時的に外す時には歯へのダメージも伴います。
では、他にはどのようなデメリットがあるでしょうか。
付け外しに費用がかかる
付け外しの費用として数万円ほどかかる歯医者が多いようです。無料で行ってくれる歯医者もありますが、中には10万円程の費用がかかるところもあるので、カウンセリングの際にいくらかかるのかは必ず確認されるのがよいでしょう。「こんなにかかるなんて聞いてない!」とならないように事前に聞いておく事が大切です。
治療期間が延びる
矯正装置を外すと、外した瞬間から歯は動きます。外している期間によりますが、期間が長いほど動いてしまった歯を修正するのに時間を要します。修正に要する時間は一般的には1〜2ヶ月程なので、その分矯正治療期間自体も1〜2ヶ月程延びると言われています。
修正の期間を長くしないためにも、結婚式が終わったらすぐに治療が再開できるようプランを立てる事をおすすめします。
歯へのダメージがある
先程も申し上げたように、矯正装置は治療が終わるまで外れないようにセメントでしっかりと固定します。外れないように固定してあるものを無理矢理外すのですから、歯にも大きなダメージが加わるのは間違いありません。本来は、治療終了後一回で済むダメージが一回増えるわけなので、外す際にはその事も頭に入れておいて下さいね。
友人の実体験
実際に私が勤めていた矯正歯科に友人が通っていたのですが、友人は治療途中に結婚式を挙げることになり結婚式のために一時的に装置を外していました。結婚式の前々日に装置を外し、結婚式の翌々日にはまた装置を再装着するというタイトスケジュール。歯を動かしている治療途中の歯は動きやすいので、それくらい装置を外している期間が短ければ短いほうが良いのです。本人は、「装置をつけたままでいい」と言っていたのですが、先生が「外した方が笑顔が素敵だよ」と念を押し、友人も装置を外した事でより自然に笑えた、たくさんの人から歯並びが綺麗になったねと言ってもらえた、と喜んでいました。
私自身も最初から友人の治療過程を見てきたので、結婚式当日の友人の素敵な笑顔を見た時はとても嬉しかったのを覚えています。
3. 最後に
一生に一度の結婚式、素敵な笑顔で思い出を残せるよう、矯正治療で悩んでいる方は一度相談に行ってみてはいかがでしょうか。自分が思っていた事と違う部分や、初めて知る事がたくさんあると思います。矯正治療は思ったよりも長い期間がかかるので、悩んでいる事があるのなら早めに相談する事をおすすめします。