子どものマウスピース矯正の種類
子どものマウスピース矯正は、筋機能改善を主な目的としたムーシルド、プレオルソ、T4Kと顎の成長コントロールや歯の移動まで行うインビザライン・ファーストの計4種類です。
マウスピース矯正とは何か?という定義が曖昧なため、何でもかんでも一緒くたに“マウスピース矯正”と呼ばれています。そのため、消費者が正確にマウスピース矯正の全体像を理解するのは難しく、情報が混同しており勘違いしていることも少なくありません。
例えば、次のような勘違いも生まれます。
最近、わたしマウスピース矯正を始めたの。
マウスピース矯正なら数年前にうちの子もやっていたわ。
え!?そうなの?結構、治療費高かったでしょ!?
10万円くらいだったわ。
うそでしょ!?私は100万円近くしたわ。子どもだから安いのかしら?
それもあるかもしれないし、良心的な歯医者さんで有名なところだし。
“良心的な医院だったので治療費が安かった”という勘違いが起きています。マウスピースを使った矯正治療方法は、さまざまな種類のものがあります。一般的にマウスピース矯正と呼ばれている方法は、インビザラインを代表とした成人を対象とした矯正治療の方法です。
しかし、一方で子どもを対象としたマウスピースを使った矯正方法もあります。
これらを混同し、よく理解できていない方が多いため、子どもを対象とするマウスピース矯正装置について説明をしたいと思います。
子どものマウスピース矯正の比較表
目的 | 対象年齢(目安) | 不正咬合 | 費用(目安) | |
---|---|---|---|---|
インビザラインなど *1 | 歯の移動 | 成人 | 不正咬合 全般 |
80~110 |
ムーシルド | 口の周りの筋肉に対して 訓練、機能改善 |
3~7歳くらい | 主に受け口など | 5~10 |
プレオルソ | ||||
T4K | ||||
インビザライン・ファースト *2 | 歯列拡大 顎の成長 歯の移動 |
6~10歳くらい | 不正咬合 全般 |
40~50 |
*1 一般的にマウスピース矯正と呼ばれているもの
*2 子ども用のインビザライン