オープンバイトとは？
オープンバイトは、開咬とも呼ばれます。図のように、前歯がかみ合っていない状態です。オープンバイトは歯並びがデコボコしていないこともあり、正常咬合と勘違いしている方もいるようです。しかし、オープンバイト（開咬）は不正咬合です。そのまま放置するとさまざまな弊害を生む可能性が高く、放置せずに歯列矯正によって正常咬合へ治療をすることが望ましい歯並びとなります。
オープンバイトを放置する最大のリスクは8020？
8020とは、8020運動のことです。80歳で自分の歯を20本残そうという運動です。1989年より、日本歯科医師会と厚生労働省により推奨されています。実は、日本は先進諸外国と比べると、残存歯数が低い国なのです。
残存歯数が低いということは、歳をとったときに抜けている歯が多いことを意味します。つまり、自分の歯が残っていません。自分の歯が残っていないということは、入れ歯をいれていることが多く、硬いものなどをしっかりと噛みきれず、食事を楽しめない。人の目が気になるなどの弊害を生みます。
残存歯数がオープンバイトを放置する最大のリスクの１つです。8020達成者に関する学術論文（調査）によれば、オープンバイトの方で8020を達成した方はなんと0％です。つまり、オープンバイトを放置すると、8020を達成することはできないという調査結果になっています。
参考 - 8020達成者の歯列/咬合の観察 東京歯科大学 茂木悦子先生
参考 - 8020達成者の歯列/咬合の観察
東京歯科大学 茂木悦子先生
その他のオープンバイトを放置することによる弊害
ドライマウス
オープンバイトはドライマウスの原因となります。
顎関節症
オープンバイトは奥歯に必要以上に力が加わるため、顎関節の原因の１つとされています。
発音障害
オープンバイトが、前歯の歯の隙間から空気が抜けてしまうことがあり、発音が不明瞭になることがあります。
